2021.02.11 投稿
2024.03.03 更新
Amazon輸出でのFBAの利用手順・メリットを詳しく解説
ebay輸出歴10年、2021年ebay Japan Awards受賞 カメラを中心にあらゆる商材を世界に販売。ebayでの年間での売上は年商は1億8000万円ほど。ebay輸出だけでなくAmazon輸出、ヤフオクでの販売の経験もあり。SNS:LINE
渡辺 浩一のプロフィール
物販ラボ運営責任者、アマラボ(物販ツール)の共同開発者、Amazon、ebay、Yahoo!ショッピング、ヤフオク、BUYMA、メルカリ、ラクマ、ヤフオクフリマ、Mercadolibre、etsy、BONANZA、ネットショップとあらゆる販路で販売。
SNS:Twitter・LINE
中川 瞬のプロフィール
こんにちは。中川瞬(@buppan_system)です。
この記事を読むことで、
- Amazon輸出でFBAを利用する手順
- Amazon輸出にFBAを利用するメリット
- Amazon輸出FBA販売のデメリット・注意点
この記事を書かせて頂いている私は、現在、輸出・輸入・国内の転売のノウハウをお伝えしています。
時間がない会社員の方や子育てをしている主婦の方に、指導や転売システムの提供をして、忙しくても副業で収入を得てもらっています。
この記事では、Amazon輸出で役立つ、AmazonFBAのメリットとデメリットを解説しています。
AmazonFBAは個人がせどりをするなら欠かせないサービスですが、海外輸出ではどうなのか気になるかもしれません。
具体的なAmazon輸出でFBAを使う方法も解説しますので、自分に合った方法なのか判断するため記事の内容を役立ててみてください。
Amazon輸出の利用方法は、以下の3つのやり方があります。
-
- 無在庫販売で自己発送
- 有在庫販売で自己発送
- 有在庫販売でAmazonFBA
AmazonFBAとは、フルフィルメントのことです。
簡単に説明すると、Amazonが出品者に代わって購入者に商品を発送してくれるサービスです。
Amazon倉庫に商品を納品すると、Amazonは注文処理をして配送から返品に関するカスタマーサービスまで対応してくれるメリットがあります。
詳しいAmazonFBAの詳細は、以下の記事で紹介しています。
Amazon輸出でFBAを利用する手順
Amazon輸出でFBAを利用する際には、グローバルセリングの登録から始めます。
作業を順番に紹介しますので、ステップに従って作業していきましょう。
グローバルセリングの登録
以前は輸出先の国のセラーアカウントを作成しなければ輸出はできませんでしたが、現在はグローバルセリングで連携することで、1つのページで国ごとに切り替えができるよう効率化されています。
各国のセラーアカウントを作る場合国ごとに登録料が必要ですが、グローバルセリングを利用すると月の登録料を39.99$に抑えられます。
輸出を行う際はグローバルセリングの登録がおすすめです。
①Amazonセラーセントラルにログインする
②グローバルセリングを選択する
③海外のマーケットプレイスの新規登録か関連付け
まず初めに、Amazonセラーセントラルにログインしてください。
「在庫」のタブから「グローバルセリング」を選択しましょう。
出店したい地域を選択したら、海外マーケットプレイスのアカウントがなければ新規登録、アカウントがあれば関連付けをします。
納品倉庫を1か所にまとめる設定
複数商品を納品する場合、別々の倉庫に配送するとなると費用がかさみます。
有料オプションですが、納品倉庫を1か所にまとめることができるので、セラーセントラルから設定しましょう。
- Setting ⇒ ②Fullfillment by Amazonをクリック
- 「Inbound Settings」のEditをクリック
- 「Inventory Placement Option」を「Inventory Placement Service」を選択
転送業者(代行業者)の選定
海外Amazonに直接商品を送っても受け取ってもらえません。
そのため、パートナー(海外に住んでいる方)に頼んで間接的に送ってもらうか、スピアネット等の代行業者を利用するのが一般的です。
アメリカAmazonでFBAを通して販売を行う場合、物流のコストの比率が高いため、FBA倉庫へ納品するまでの物流に何を選択するかで最終的な利益がかなり変わってきます。
そのため代行業者選びは非常に重要です。
おすすめの代行業者は以下の通りです。
【おすすめの代行業者】
- 海外発送7
- 黒船物流
- サムライズ配送代行
- シュウカキ
- スピアネット
- 2nd Post
- ランドクリエイト
FBA出品登録
自分が販売する商品を登録します。
- 商品ページから「Sell on Amazon」をクリック
- 出品登録ページの「Advanced View」をonにする
- 「I want Amazon to ship and provide customer service for my items if they sell」を選択
FBA shipmentの作成
- Amazonセラーアカウントにログインし、上部の在庫をクリック
- 「在庫管理」を選択
- Amazonに登録している商品の一覧からFBAに納品する商品にチェックを入れ、「Amazonからの出荷」をクリック
- 商品を確認し、「変換した商品を出荷」のボタンをクリック
- 注意事項を確認し、問題がなければ「保存して次に進む」をクリックします。
梱包・ラベル貼り
在庫を納品する場合、事前にラベルを作成し商品に貼って倉庫に納品しなければなりません。
- セラーセントラルの「出荷」→「在庫商品を納品/補充する」を選択
- 出品者の住所など必要事項を入力し「この住所から納品」をクリック
- 住所を確認
- 梱包タイプを選択
- 納品する商品の数を入力
- 納品する内容を確認
- FBA商品ラベルの印刷画面で誰が商品にラベルを添付するのかを選択
- ラベルの種類を選択し印刷をクリック
- ラベル印刷用のpdfファイルをダウンロードし、印刷
- 消費にラベルシールを貼る
- 配送方法と配送業者を選択
- 箱の数を選択し重量とサイズを入力
- 「配送ラベルを印刷」をクリックしダウンロードしたラベルを印刷
商品ラベル貼りは、以下の商品以外は1商品ごとの手数料を支払って、Amazonのラベル貼りサービスを利用することができます。
- 特大型商品でない
- 高額商品や制限された商品でない
- スキャン可能なバーコードが1つ記載されている
商品梱包に不備があると、納品不備受領作業料がかかることがあるため注意しましょう。
箱のサイズにも規定があるため、別途料金がかからないよう梱包してください。
発送
ラベルを商品に梱包し、ダンボールに貼り付け発送します。
発送する際、輸送箱をガムテープでしっかり留めたくなる気持ちはわかりますが、過剰にガムテープを使わない方がよいです。
あまり頑丈にガムテープを貼ってしまうと、受領作業に時間がかかることがあります。
特に、ガムテープが納品ラベルには重ならないようにしましょう。
輸送箱1個あたりの最大重量は30kgです。
15kgを超過しているものは天と側面に「重量超過」と明示しておく必要があります。
他にも箱がつぶれていたり袋から商品がはみ出ていたり、袋が破れているものは受領してもらえません。
商品詳細ページの画像とあまりにも色が違ったり異なったりするものも納品できないので注意してください。
発送通知
受注され商品代金の支払いがすみ、商品が発送されるとAmazonから通知が来ます。
メールにおいて商品が出荷されたこと、セラーセントラルで注文状況が変更されたことが記載されています。
Amazon輸出にFBAを利用するメリット
Amazon輸出でFBAを使うと複数のメリットが得られるため、詳しく紹介していきます。
また、Amazonで売れる商品のリサーチ方法については、下記の記事で詳しく説明していますので、あわせてご覧ください。
商品が購入されやすくなる
Amazon輸出でFBAを利用すると、商品が売れやすくなり利益アップが期待できます。
売れやすいのは、次の項目で紹介する理由があるからです。
amazonからの発送で信頼を得やすくなる
まずは、FBAを利用した場合の表示内容を見てみましょう。
「Amazonによる発送」と記載されていることがわかります。
続いて、FBAを利用していないときの表示内容です。
FBAを利用していない場合は「出品者による発送」と記載されています。
商品の発送方法は、「Amazonによる発送」と「出品者による発送」では信頼感が違います。
「Amazonによる発送」となっていれば、ユーザーはAmazonから商品が送られてくるとわかるため、安心して購入しやすいでしょう。
なぜなら、Amazonはユーザーを大切にする企業なことは多くの人に知られているからです。
商品到着までのスピードが早くなる
FBAを利用すると、商品到着が1~2日と早くなるメリットがあります。
商品到着が早いのは、Amazon倉庫から発送されるためです。
商品到着予定日は、商品ページに具体的な日付が記載されており、ユーザーはできるだけ早い到着が可能な商品を選びたいと考えるでしょう。
とくに、すぐに欲しいと思っている商品の購入は、FBAのメリットが高いといえます。
商品価格が少し高くなることはありますが、それでも1日でも早く商品を受け取りたいと考えているなら、FBAのほうが購入者にとってメリットは大きくなるでしょう。
購入者の送料負担がなくなる
FBAを利用していると、送料が無料になります。
購入者が送料を負担する心配がないため、同じ商品を探すなら送料無料のほうを選ぶでしょう。
商品価格が少し高くても、送料無料なら購入してもらえるかもしれません。
ユーザーは商品単価よりも、自分が支払う総額を考えているからです。
また、FBAで送料が無料になると、カート獲得の確率がアップします。
Amazonでは1商品1ページというルールがあり、同商品の出品者がいる場合はユーザーにとって有利な出品者がカートを獲得できる仕組みだからです。
支払い方法が増える
FBAを利用することで、通常は対応できない「代金引換」を設定できるようになります。
Amazonを利用する人のなかには、クレジットカードを持ちたくない人もいるため、代金引換が選択できないと機会損失になってしまうでしょう。
ユーザーが代金引換を選択すると代引手数料がかかりますが、手数料がかかっても現金派の人は代金引換を選びたいと考えています。
幅広いユーザーの支払い方法に対応できるよう、FBAの利用をおすすめします。
primeマークが表示される
FBAを利用すると「primeマーク」が表示されます。
primeマークはAmazonプライム対応商品のマークのことで、Amazonプライム向けの以下のサービスに対応できるメリットがあります。
- お急ぎ便の対応
- お届け日時の指定が可能
Amazonプライムは、早く商品を届けて欲しい、日時を指定して届けて欲しいという理由だけで登録する人も少なくないため、そういった人はprimeマークがある商品を優先して購入するでしょう。
また、primeマークがあると、Amazonのブランド力を借りられるメリットもあります。
マークがあればAmazonが発送してくれることがわかるため、早く商品を届けてくれて、万が一のトラブルにAmazonが対応してくれる安心感があるからです。
消費税の還付を受けられる
FBAから請求される手数料は、以下の条件を満たせば還付対象です。
- 消費税課税事業者であること
- 免税事業者は還付の対象外
課税売上高や出資金額が1,000万円以上なら、消費税が還付される可能性があります。
消費税10%なら1,000円の仕入れ価格で100円が還付されるため、FBAを利用すればAmazon輸出で利益率アップに役立つでしょう。
業務の効率化・自動化になる
Amazon輸出でFBAを使う最大のメリットは、作業量が少なくなることでしょう。
商品を倉庫に納品するだけで、Amazonが発送や返品対応をしてくれるため、個人でAmazon輸出をする方にとってリソース削減になるメリットがあります。
作業量が減れば、余った時間を商品リサーチに充てることができるようになります。
売れる商品のリサーチから仕入れに専念できるため、少ない人数でAmazon輸出を運営しているときにメリットが大きくなるでしょう。
また、FBAで作業量が削減されれば、自分の時間も増えるようになります。
副業でAmazon輸出をするなど作業時間に限りがある方や、家族や自分の趣味などプライベートを充実させたい方にも、FBAの利用はおすすめです。
さらに作業を軽減したい方は代行業者の利用がおすすめで、詳しい内容は下記の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。
Amazon輸出FBA販売のデメリット・注意点
Amazon輸出でFBAを利用する際には、いくつか注意点があります。
コストがかかる点や、利用できない商品があることは覚えておきましょう。
返品が起きやすく返品費用の負担も大きい
Amazon輸出先によっては、その国の返品事情に影響されることになります。
とくにアメリカは些細な理由でも商品を返品する人が多いため、返品が増えれば返品費用の負担が増加することは覚えておきましょう。
たとえば、サイズの違い、質の違い、破損などの不良品のケースです。
日本では自己都合で返品する人の割合が少ないのですが、海外では「要らなくなった」「イメージと違う」といった理由で返品する人がいます。
返品された商品は一度使用されているため、一度日本へ戻します。
この際にかかる配送料や返金料金が高くなる点には注意が必要です。
返品リスクを抑えるため、サイズ・質の誤認が起きやすい商品の取り扱いを控えるなど、国内販売とは違った対応を心がけてください。
手数料・送料がかかる
FBAの基本料金は大口出品なら月額4,900円で、さらに販売手数料と在庫保管料もかかります。
ほかにもオプション料金が設定されており、Amazon輸出でFBAを使うならそれなりのコストはかかると思っておいてください。
- 販売手数料:商品のサイズや重量により手数料が変わる
- 在庫保管料:商品のサイズや重量、保管に関により手数料が変わる
手数料の削減方法としては、低価格商品向けの別のプログラムを利用するか、倉庫に保管する期間を減らす対策があります。
具体的にかかる手数料は、シミュレーションを利用して金額を把握するようにしましょう。
商品の状態確認ができない
FBAを使えば、商品をAmazon倉庫に送ることになります。
Amazon輸出では海外の倉庫に在庫を保管するため、商品の状況確認はできません。
商品管理はAmazonに委託することになるため、一度送った商品にパッケージを追加することや、後からセット商品にできないと考えておいてください。
間違った状態でAmazon商品に送ると、Amazonはそのままの状態でお客様に発送するため注意するようにしましょう。
また、Amazonに商品管理をすべて委託するため、自社のECノウハウは蓄積しません。
今後、自社で商品管理から発送まで対応したいと考えているなら、FBAを使うのは避けたほうがいいかどうかはよく考えましょう。
利用できない商品もある
FBAの規約により、利用できない以下の商品があります。
- 冷蔵や冷凍が必要な食品
- 危険物
- 動植物
- 医薬品
- 金貨や銀貨のコイン
- 強力な磁石
- 貴金属
食品を扱いたいときは、常温で60日間保存の商品ならFBAを利用できます。
上記以外にもFBAで扱えない商品はありますので、一度AmazonセラーセントラルFBA禁止商品をご確認するようにしてください。
Amazon輸出でのFBAの利用手順・メリットまとめ
Amazon輸出でFBAを利用する方法は、国内のFBAと大きな違いはありません。
しかし、海外にあるAmazon倉庫に商品を納品する必要があるため、代行業者を通す必要があります。
商品の取り扱いも海外向けとなるため、国内の事情とは違うことを覚えておいてください。
Amazon輸出は、どのくらいのコストがかかり、利益はどのくらい残るのか、詳細を計算してから始めることをおすすめします。
下記のLINEで
①パソコンの選び方
②国内転売マニュアル
③メルカリマニュアル
が記載されている「ネット物販スタートマニュアル」をプレゼントしているのでぜひ受け取ってくださいませ!
あなたにおすすめの記事
【Amazon輸出】代行業者の業者選びのポイントを解説!!
こんにちは。中川瞬(@buppan_system)です。 という方のために、代行業者を利用するメリットや選び方などについて解説をします。 この記事を読むことで、 FBA納品代行の概要を知ることができる 代行業者のサービス...
2024.03.03 更新
Amazon輸出で売れる商品のリサーチを徹底解説!!
こんにちは。中川瞬(@buppan_system)です。 という方のために、Amazonの売れ筋商品やリサーチ方法などについて解説をします。 この記事を読むことで、 Amazon輸出で売れる商品の傾向を知ることができる ...
2024.03.03 更新
【Amazon輸出】2023年にAmazon輸出で稼ぐために売ることよりも重要なこと
こんにちは。中川瞬(@buppan_system)です。 という方のために、Amazon輸出で稼ぐために売ることよりも重要なことについて解説をします。 この記事を読むことで、 Amazon輸出は売れるのは当たり前で問題は...
2024.03.03 更新
【Amazon輸出】個人輸出をするのに便利なツールと拡張機能を紹介
こんにちは。中川瞬(@buppan_system)です。 という方のために、個人輸出をするのに便利なツールと拡張機能について解説をします。 この記事を読むことで、 Amazon輸出で便利な拡張機能をダウンロードする準備に...
2024.03.03 更新
アマゾン輸出で日本から海外に中古品を販売する時の注意点
こんにちは。中川瞬(@buppan_system)です。 という方のために、日本から海外に中古品を販売する時の注意点について解説をします。 この記事を読むことで、 アマゾン無在庫輸出ではなぜ日本の販売者は中古の商品を販売...
2024.03.03 更新