こんにちは。中川瞬(@buppan_system)です。
この記事を読むことで、
- Shopify plusとは何かがわかる
- Shopify plusのメリットがわかる
この記事を書かせて頂いている私は、現在、輸出・輸入・国内の転売のノウハウをお伝えしています。
時間がない会社員の方や子育てをしている主婦の方に、指導や転売システムの提供をして、忙しくても副業で収入を得てもらっています。

それでは、Shopify Plusのメリットとできることについて解説していきます。
Shopifyには、ベーシック・スタンダード・プレミアムといったプランがありますが、その最上位にあるのがShopify Plus。
Shopify Plusでは優先的なサポートが受けられるほか、あらゆる便利なツールが利用できるなど、サイト規模の大きな企業向けにメリットが多いプランです。
目次
Shopify Plusとは?
Shopify Plusとは、Shopifyプランの中でもShopify Plusでしか利用できない特典がある、最も上位のプランとなっています。
ベーシック、スタンダード、プレミアムプランの上をいく、さらに高機能なサイトができるプランです。
利用できる機能や特典の例としては、次のようなものがあります。
• スタッフアカウントが無制限
• 優先的なサポートを受けられる
• ECサイトの自動化や効率化ができる
• 1つの契約で10個のストアを運営できる
内容を見てわかるように、Shopify Plusは小規模のストア向けではなく、大規模ストア向けのプランです。
Shopify Plusは月額利用料金も高額になります。
ストア展開が大きくなるほど、作業の効率化や自動化が必要です。
Shopify Plusはそのような要望に対応できる機能が満載。
ただし機能性が高くなる分、専門的知識も必要になります。
Shopify Plusを検討する場合は、Webサイト制作の知識やスキルがあるスタッフがいた方が、Shopify Plusのメリットを生かし、スムーズに利用できるでしょう。
Shopify Plusのメリット
月額利用料も高くなるShopify Plusですが、その分メリットもたくさんあります。
サイトの規模が大きくなれば、手動での作業は労力も時間も必要です。
Shopify Plusであれば効率化や自動化できる項目が増え、作業も効率化されるでしょう。
しかも、Shopify Plusは作業が効率化されるだけではありません。
数多くあるShopify Plusのメリットについて解説します。
ECサイトの自動化・効率化
Shopify Plusのメリットの一つが、ECサイトの自動化や効率化です。
ストアの運営は規模が大きくなり、扱う商品の種類や数が増えるほど、商品管理に手間がかかります。
受注や在庫管理、支払いや未払いなど、購入数が少なければ個人でも対応できますが、数が多くなれば個人では対応しきれません。
Shopify Plusでは「Shopify Flow」といった無料アプリで、業務の効率化・自動化が可能です。
たとえば、在庫切れや商品を補充しなければならないものに対して、在庫表示の変更・スタッフへの通知をします。
また、一定の金額以上の購入があった場合に自動でクーポンが配信されるなどの設定が可能です。
「Shopify Flow」は100種類程度の自動化テンプレートがあり、中から適切なものを選んで設定ができます。
Shopifyの充実したサポート
サポートに関してはあまり良い評判のないShopifyですが、Shopify Plusでは手厚いサポートが受けられます。
多数あるShopifyの機能に関する知識や方法を教えてくれるほか、どのように利用すればよいのか、どのように組み合わせればより効果的なのか、といった点もアドバイスをしてくれるのです。
機能に関することのほか、ネットショップの構築や運営に関する質問などにも、24時間対応しています。
国内外のユーザーに対してどのような戦略を立てればいいのか、悩む企業も多いでしょう。
Shopifyエンジニアが事業戦略におけるアドバイスもしてくれるのは心強いことです。
さらに、カード情報セキュリティの国際統一基準である、PCI DSSに基づいたセキュリティの提供など、安心できる環境が構築されています。
サイトスピードが速い
大量の注文や注文が集中しても、処理ができないということがないよう、強固なサーバーが用意されています。
これにより、サーバークラッシュなどによって購入できない、という損失を避けることができるのです。
1分間に約1万件の注文を処理することができるほか、サイトスピードも保証されています。
世界的に有名なアーティストのECサイトなども手掛けているShopify。
アクセスや注文が集中することで起こる、サーバーダウンなどのダメージを回避できるサイト運営をしています。
コストの削減が可能
プランの中では月額利用料金は高くなるものの、ランニングコストの削減が可能です。
その大きな理由は、Shopify Plusによって業務の効率化ができるため。
大量の注文を処理するには、人手や時間が必要です。
作業に時間や手間がかかれば、時間の損失になります。
Shopify Plusで業務の効率化ができれば、人件費の削減も可能です。
さらに時間やコストを削減することで、その分をマーケティングや設備投資などに費用をかけることができ、結果大きな利益につながるでしょう。
また、Shopify Plusではサーバー料金が月額利用料に含まれています。
決済手数料がほかのプランよりも安くなっている点も特徴です。
その分、コスト削減につながります。
利用可能なテーマが増える
Shopifyには利用できるテーマが無料と有料をあわせて73種類ありますが、Shopify Plusでは100種類のテーマが利用可能になります。
利用できるテーマが増えれば、サイトのバリエーションを増やすことが可能です。
ストアのレイアウトやデザインの変更や追加なども手軽にでき、コンテンツの追加や編集も簡単にできます。
新しいテーマを試用できるほか、既存テーマのバージョン変更や既存テーマをもとに作られたテスト版などもあり、さまざまなテーマを利用することが可能。
テーマはサイトデザインだけでなく、機能面においても違いがあります。
選択肢が増えることでより適したテーマを選び、質の高いサイトを構築できるでしょう。
サイトのカスタマイズ範囲が広がる
サイトのカスタマイズ範囲が広がるのも、Shopify Plusのメリットです。
ユーザーが購入を完了させるまでのカスタマイズをはじめ、購入量に応じた価格設定や、配送オプション、価格の変更、表示設定、決済サービスの変更、表示設定など、複雑な設定も可能になります。
たとえば、チェックアウト画面のレイアウトや入力フォームのバリエーションを追加したり、配送の日時指定や定期オプションの追加したりなども可能です。
Shopify Plusでサイトのカスタマイズをすることでフレキシブルなサイト作成ができ、ユーザーにとっても使いやすいサイトに仕上がるでしょう。
使いやすいサイトはリピーターを増やし、売上アップにもつながります。
Shopify Plusでできること
Shopifyのプレミアムプランでは、プロフェッショナルレポートの利用や海外購入者向けに手動でも為替レートの設定、最大5ヵ国語の設定ができる、国別ドメインの取得が可能など、便利な機能が追加されます。
Shopify Plusでは、さらにカスタマイズができ便利な機能を追加することができるのです。
では、Shopify Plusではどのようなことができるのでしょうか。
Shopify Plusでできることについて、詳しく解説します。
スクリプトエディターが利用できる
スクリプトエディターでは、条件による割引きやプロモーションのスクリプトをカスタマイズできます。
スクリプトエディターを利用すれば、商品を複数購入した際の同梱割引対応や、購買履歴による割引対応が可能に。
項目スクリプト、決済スクリプト、配送スクリプトの3つのカスタマイズができ、作業が効率化されるのがメリットです。
項目スクリプトでは2つ購入で10%オフなど割引に関する対応が可能になり、決済スクリプトでは決済方法の変更や非表示化などができるようになります。
配送スクリプトは配送方法の名称や価格の変更、配送方法の表示、VIPやサブスクユーザーは送料無料、などの設定もできる点が特徴です。
スケジューリングツールが利用できる
スケジューリングツールである「Launchpad」を利用できるのも、Shopify Plusのメリットです。
「Launchpad」は、イベントやスケジュールの管理を自動化できるツールで、ストアのセール日やイベント、予約販売や新商品の公開などのスケジュールを設定できます。
また、指定日時に商品の価格を変更したり、指定したタイミングで在庫レベルを上げたりすることも可能。
設定しておけば、サイト担当者が予定時間に手動でクリックする、などの労力を省くことができます。
とくに海外向けだと時差などもあるので、自動化できるのは便利です。
Shopify Flowでタスクを自動化できる
タスクを自動化し、業務の効率化を可能にするのがShopify Flowです。
• 自動で注文の通知を受け取る
• 一定金額の購入をしたユーザーに自動でクーポンを配布する
• 商品の在庫が少なくなったときに自動でSlack通知をする
• 注文時に購入金額や特性に合わせたタグづけをする
などの機能があります。
顧客の数が増え、セグメントの必要性が生じたり、それぞれの特性に合わせたアクションの設定が複雑になったりした場合に便利です。
Shopify Flowでタスクを自動化できるのは、作業が効率化されるだけでなく、人為的ミスを減らせるメリットもあります。
BtoBストアの開設
Shopify Plusでは複数のストアの開設が可能ですが、BtoB(法人向けオンライン販売)もできるようになります。
BtoBはオンラインなので24時間対応が可能です。
問い合わせや受注も時間制限がなくなり、ユーザーにとって便利になります。
また、オンラインになることで遠隔地の企業や規模の小さい企業も、顧客開拓が可能になるのです。
このように、BtoBストアを開設することで、新規ユーザーの獲得がしやすくなるのが大きなメリットと言えます。
さらに、電話やFAXなどの受付が自動化されるため、業務効率化につながります。
これにより人為的ミスも減り、品質の向上にもつながるでしょう。
専用のAPIが利用できる
Shopify Plusにすると、Product RecommendationとMultipass/single sign-on and underという専用のAPIが利用できます。
Product Recommendationは、ユーザーが見ているページに、そのページに掲載されている商品に関連するものが表示されるAPIです。
これによって関連商品の購入につながる効果が期待できます。
Multipass/single sign-on and underはログインを簡略化できるもので、自社システムの会員システムの連携ができるようになるのです。
ユーザーは別サイトのログイン情報を利用してShopifyにログインできるため、ログインの手間が省略されることになります。
便利に利用できることで、集客アップにつながるでしょう。
複数のストアをまとめて管理
Shopify Plusでは10個のストアが作成可能です。
国ごとにECサイトを作成したり、ブランドごとに作ったりするなど、複数のストアを持つことができ集客アップにつながります。
さらに、Shopify Plusでは複数のストアをまとめて管理できるのもメリット。
ストア全体だけでなく、一つ一つのストアの販売合計や注文をチェックしたり、ストア分析したりすることが可能です。
新規ユーザーの追加や再有効化、一時停止、削除などのユーザー管理も一括でできたり、タイプやステータス別にストアにアクセスしたり絞りこんだりすることもできます。
ストアの数が増えても、管理や分析が便利に行える高い機能性が魅力です。
卸売用ECサイトが作成可能
Shopify Plusでは卸売用に商品の価格を変えることができます。
通常、卸売価格を表示して販売はできませんが、この機能を利用すればパスワードを通知した特定のユーザーに卸売用の価格を表示できます。
さらにユーザーごとに最低注文数や価格設定、割引率を変更することも可能です。
購入履歴のあるユーザーは簡単に再注文もできます。
オンライン上での卸売が簡単にでき、売上アップにもつながるのです。
決済画面のカスタマイズ化
checkoutliquidおよびchekuout.scss.liquidの編集ができるようになり、チェックアウトページ(カートに商品を入れるページから注文完了ページまで)のカスタマイズが可能になります。
この機能を利用することで、画面への画像追加や入力フォームの変更、デフォルトで対応不可の決済方法との結合ができたり、配送先の国別の商品に対する禁止事項や処理などを表示したり、リストから取り除いたりすることも可能です。
また姓名のカナ項目追加や、配送方法選択画面において配送日時指定ができるようになります。
スタッフアカウント数を増やせる
スタッフアカウントの数が無制限になるのも、Shopify Plusのメリットです。
規模が大きく取り扱う商品が多ければ、ECサイトに携わるスタッフの数も増えていくでしょう。
その際に、アカウントの数が1つでは不便です。
Shopify Plusにすることでアカウントの数を制限なく作成できるので、必要数のアカウントを持てるようになり、複数のスタッフが同時にログインし作業をすることができます。
Shopifyのプレミアムプランではアカウント数が15という制限があるので、より大規模サイトでスタッフの数が多い場合はShopify Plusに移行した方が、作業効率アップにつながるでしょう。
Shopifyの通常プランとShopify Plusの料金を比較
Shopifyのベーシック・スタンダード・プレミアムプランと、Shopify Plusの料金を比較してみましょう。
Shopify Plusの月額利用料は2,000米ドル(約20万円)です。
一方、ベーシックプランは29米ドル(約3,000円)、スタンダードプランは79米ドル(約8,000円)、プレミアムプランは299米ドル(約30,000円)となっています。
クレジットカードの手数料は以下の通りです。
国内クレジットカード:3.40%(ベーシックプラン)、3.30%(スタンダードプラン)、3.25%(プレミアムプラン)、3.15%(Shopify Plus)
海外クレジットカード:3.90%(ベーシックプラン)、3.85%(スタンダードプラン)、3.80%(プレミアムプラン)、3.75%(Shopify Plus)
Shopify プレミアム以外の決済サービスを利用する際の追加手数料:2%(ベーシックプラン)、1%(スタンダードプラン)、0.5%(プレミアムプラン)、0.15%(Shopify Plus)
スタッフアカウント数は、ベーシックで2、スタンダードで5、プレミアムで15ですが、Shopify Plusでは無制限という違いもあり、月額利用料は高めです。
ただし、クレジットカードの手数料は上位プランになるほど安くなります。
Shopify Plusにはデメリットもある?利用する際の注意点
さまざまな機能が利用でき、作業の効率化もできるShopify Plusですが、デメリットはコストがかかることでしょう。
Shopify Plusの月額利用料金は約20万円です。
利用料金だけでも売上がないと、赤字になってしまいます。
Shopify Plusプランを選ぶ際には自社の売上とコストを検討し、赤字にならないようにすることが必要です。
Shopify Plusはこんな人におすすめ
Shopify Plusは小規模の店舗よりも、大規模ストアを運営している企業の方がメリットを活かせるでしょう。
月額利用料も高いので、メリットを生かし売上をアップできないとコストがかかりすぎてしまいます。
商品数が多く作業が増えているので効率化したい、多数のスタッフで同時に作業がしたいといった要望がある企業や、海外の地域別にストアを持ちたいなど、ストア展開を広げたい企業におすすめです。
日本だけにとどまらず海外向けにストアを大きくしたい、すでに大規模になっていて顧客管理に苦労をしている、などで悩んでいるならShopify Plusプランを検討してみるとよいでしょう。
事業を拡大したい人はShopify Plusがおすすめ
Shopify PlusはShopifyのプランの中でもさまざまな機能が使えるようになるプランです。
その分、月額利用料は高額になりますが、クレジットカードの手数料や作業の効率化を考えれば、コスト削減になるでしょう。
取り扱う商品が多かったり、顧客数が多かったりすると、管理も大変でミスも増えてしまいます。
そのようなデメリットを解消したい場合は、Shopify Plusプランを検討してみてはいかがでしょうか。
物販を実践して結果を出されている方で、丁寧に教えてくれる方をご紹介していますので、下の記事ぜひ読んでください。