2022.01.31 投稿
2024.03.06 更新
物販の売上管理方法を解説!エクセルで売上管理表を作成してみよう
Amazon・Yahooショッピング!でのネット物販の専門家。前職はトラックドライバーで40代半ばから副業でネット物販を開始。4ヶ月で本業の収入越える。200名以上のネット物販のサポート、在宅で出来るネット物販の指導にてストアカアワード受賞の講師。SNS:Twitter・LINE
松下 隆史のプロフィール
物販ラボ運営責任者、アマラボ(物販ツール)の共同開発者、Amazon、ebay、Yahoo!ショッピング、ヤフオク、BUYMA、メルカリ、ラクマ、ヤフオクフリマ、Mercadolibre、etsy、BONANZA、ネットショップとあらゆる販路で販売。
SNS:Twitter・LINE
中川 瞬のプロフィール
こんにちは。中川瞬(@buppan_system)です。
この記事を読むことで、
- 売上管理の流れや方法がわかる
- 売上管理はなぜ行った方が良いのかがわかる
- エクセルで売上管理表を作成する方法がわかる
この記事を書かせて頂いている私は、現在、輸出・輸入・国内の転売のノウハウをお伝えしています。
時間がない会社員の方や子育てをしている主婦の方に、指導や転売システムの提供をして、忙しくても副業で収入を得てもらっています。
それでは物販の売上管理方法について解説していきます。
目次
物販の売上管理の流れと方法
売上管理は物販ビジネスにおいて欠かせない作業の1つです。
まずは物販で行うべき売上管理と、その流れや方法について解説していきましょう。
仕入れ情報を記録する
売上管理では、仕入れた商品の情報を記録していきます。
価格や個数、仕入れた店舗まで記録することで、売上の把握だけではなく次に仕入れる際の参考になります。
とくに注意しておきたいのは、価格です。
仕入れる商品の価格というのは原価になります。
商品の原価がいつでもわかる状態なら適正価格も把握しやすいです。
一定以上の仕入れ値が上がってしまった場合には、その商品を売るべきかどうかを判断するタイミングになるでしょう。
売上情報を記録する
仕入れ価格である原価を知ることで、ようやく売上情報を詳しく管理できます。
商品の価格と売れた数を記録し、販売価格から原価を引くことで正確な売上記録を残すことも可能です。
売上情報の記録は今後の戦略にも役立ってきます。
例えば、売上記録に関しては1日ごとや週ごと、月ごとに記録しておくと時期ごとの売上・商品ごとの売上から分析できるようになります。
棚卸管理や売値の管理を行う
人によっては注文数が増えてきたことで、まとめて商品を仕入れる場合もあるでしょう。
複数個仕入れを行うと商品の価格が割安になったり、送料も安くなったりするなどメリットも多いです。
しかし、注文予定数よりも多く仕入れた場合には在庫を抱えることになるため、棚卸管理とそれに伴う売値の管理を行う必要があります。
棚卸をすれば在庫の数量を把握できるようになりますし、もし売れ行きが良い商品なら在庫の過不足を把握しやすくなります。
在庫強化を図ることで資金繰りを良好にすることも可能です。
物販の売上管理を行った方が良い理由
物販の売上管理では単に売上や在庫を管理するだけではなく、さまざまなメリットを得られます。
続いては物販の売上管理を行った方が良い理由を解説していきましょう。
キャッシュフローがわかりやすい
売上管理を行うとキャッシュフローがわかりやすいというメリットがあります。
どれだけ稼げたのか、また稼いだお金のうち実際収入として自由に使えるお金はいくらあるのかを知るためにも売上管理は必須です。
どんなビジネスであっても最初はマイナスから始まるものです。
売上管理を怠らずにやっていけば、どれだけ販売をすれば損益分岐点を越えられるのか、販売によっていくらプラスになり、それがどのくらいの利益率だったのか知ることができます。
情報を細かく分析することで、今後の物販ビジネスの策略を練ることも可能です。
税務処理がしやすい
物販において面倒に感じるのが財務処理です。
事業として本格的に物販ビジネスを行っている方の場合、年間の利益が20万円以上になるケースがほとんどです。しかし、年に20万円以上の収入がある場合には確定申告をしなければなりません。
確定申告を行うためには利益や経費などを自分で算出して申告を行います。
日頃から売上管理を怠ってしまうと正しい申告ができなくなるので気を付けてください。
もし虚偽の申告を意図的に行ってしまうと、脱税にあたり重加算税の対象となってしまいます。
手痛い減収とならないように、日頃から売上管理を実施しておき正しく確定申告が行えるようにしておきましょう。
仕入れの分析に活用しやすい
売上管理を行うことによって売れる商品と売れにくい商品がわかるようになります。また、利益率が高い商品も把握できるようになるため、今度の物販対策に大きく貢献してくれます。
とくに長期的な売上管理データを参照すれば、月ごとや季節ごとの売上に関しても把握することが可能です。
この情報によって、いつ・何を・どのくらい仕入れるべきかが明確になり、利益率アップにつながる戦略も立てやすくなります。
さらに売れ行きの良い商品は、自身のショップにおける売れ筋商品として注目させることができます。
人気商品の売れ行きを伸ばすことで、より高い利益率を目指せるでしょう。
利益率の理想は20%前後です。
人気商品が確立するまでは難しいかもしれませんが、日々売上管理を行いながら利益が出せる商品を発掘し、売れ筋商品として販売できるように体制を整えていきましょう。
10%以下の利益率となる場合には、仕入れを継続すべきか検討してみるのがおすすめです。
下記の公式LINEでは、他にも利益を出しやすい仕入れのコツを多数配信しています。気になる方は、ぜひチェックしてみて下さい。
適切な在庫状況を維持しやすい
在庫を抱えるスタイルで物販を行う場合、売上管理によって在庫量を正確に把握できるようになります。
在庫量が把握できていると、最適な在庫数を維持するように仕入れを強化すべきなのか、逆に在庫期間が長引いている場合には安値で売り尽くし早めに損切りを行うなど、適切な対処が可能です。
物販において在庫がない品切れ状態という場合は、ショップの評価を下げることになってしまいます。
どんなに魅力的な商品が揃っていたとしても品切れ中の商品ばかりでは利用価値も上がりません。また、在庫状況の管理によって経費と共に保管スペースを最小限に抑えられるようになります。
保管しきれないことで貸倉庫を利用するといった余分なコストも発生しません。
エクセルで売上管理表を作成してみよう
売上管理を実際にやってみようとすると正確な数字が見えづらかったり、確定申告の際に役立たなかったりするなど、問題も生じやすいです。
難しい売上管理はエクセルを活用するのがおすすめです。
続いてはエクセルで行う売上管理についてご紹介します。
入力した方が良い項目
エクセルに売上管理を残す場合には、商品や価格、販売数などの情報を入力しなければ始まりません。
管理表の作成は販売数や期間が増えれば増えるほど入力すべきデータ量も増えるため大変です。
数字が見やすく次の戦略にも活かしやすいデータにするには、とにかくシンプルに作成することが大切です。
具体的にどんな項目を入力していけば良いのかご紹介しましょう。
仕入れに関する項目
最初に入力すべき項目は仕入れに関するものです。
仕入れ情報が入っていないと、どのくらい利益が出ているのか詳細に把握できません。
商品名と仕入れ価格、仕入れ日、仕入れ先、商品管理番号など、これら5つの入力項目は必須と言えます。
商品管理番号を設けるべき理由は、多くの商品を取り扱っていく中で似たような商品名のアイテムがあると間違いが生じやすいからです。
商品管理番号については自分自身が管理しやすい番号で構わないので、必ず設定しておきましょう。
売上・販売に関する項目
仕入れ情報の入力が完了したら、売上と販売情報を入力していきます。
入力必須の項目は全部で6つあり、販売額、販売日、送料、手数料、利益額、利益率が売上管理には必要です。
これらの中でも見落としがちな販売日ですが、季節によって売上に大きな差が出る商品を取り扱っている方なら必ず入力を行いましょう。
いつ頃から、どのくらい仕入れを行うべきかが判断できるようになります。
販路に関する情報
販路は1つだけではなく複数ある方も多いはずです。
販路に関する項目では、これまで入力してきた売上管理表の項目の1つとして設けても良いですが、販路ごとに別のエクセルシートを使って作成してみるのも良いでしょう。
複数の販路を比較し、利益につながりにくいと感じた販路がある場合には、開拓を検討する必要があるかもしれません。
エクセルの機能を活用しよう
エクセルを使用した売上管理表は、並べ替え機能で必要なデータをすぐに呼び出せたり、フィルター機能を使ってより見やすくできたりもします。
こうした機能を活用すれば、アナログ以上に管理が捗るでしょう。
続いては、エクセル機能の使い方についてご紹介していきます。
並べ替え機能
並べ替え機能を駆使すれば売上個数が多い順や、売上金額が多い順、商品名または商品管理番号で並び替えができます。
並び替えを活用すれば管理表がより見やすく、分析もしやすくなるでしょう。
まずは並べ替えたい項目をクリックまたは範囲選択します。
その後、エクセル上部のメニューより[データ]をクリックし、並べ替えの左にあるAとZのアルファベットが書かれたボタンをクリックするだけで変更できるので、非常に簡単です。
商品の価格や販売個数、販売日など数字の項目なら上部の昇順で数字が小さい順に、下部の降順なら大きい順に並べ替えられます。
商品名は昇順であいうえお順に並べ替えてくれるようになっています。
フィルター機能
エクセルのフィルター機能を活用すれば、ある特定のデータを一瞬で抽出でき、より管理が楽になります。
やり方はまず、フィルターをかけたいセルを選択して、メニューの[データ]から[フィルター]を選択してください。
そうすると各セルの横に「▽」が表示されます。
この▽をクリックすると開かれるサブ画面の中に、このセルに該当する項目がすべて表示されるようになります。
項目一つひとつにあるチェックを外すことによってエクセルに表示されない仕組みになっており、見たいデータを素早くまとめることが可能です。
また、事前に表を色分けしておけば、色フィルターを使用して色ごとにセルや項目を分けられます。
数字に関しては▽をクリック後、数値フィルターを選択すれば、指定の値以上、指定の値以下、指定の範囲内などに分けることも可能です。
これにより売れ行きが良い商品を一瞬で確認できるようになるでしょう。
月間ベースでレポートを作成しよう
エクセルを用いた売上管理では、仕入れがあった日や販売につながった日に管理表へ記録していきましょう。
毎日入力するのが基本ではありますが、入力したデータを管理するのは毎日でなくても問題ありません。
最低でも月間ベースで管理を行うようにしてください。
また、管理する際はエクセルのレポート作成機能を使うのがおすすめです。
折れ線グラフで1ヶ月間の売上を素早く確認できるようにしたり、月ごとの収益を棒グラフ化して何月に売上が伸びたか分かりやすくしたりできます。
見やすい図表を活用して今後の戦略を立てていきましょう。
在庫管理や分析のためにも適切な売上管理を実践しよう
今回は物販ビジネスにおける売上管理の重要性についてご紹介してきました。
売上管理表の作成方法は基本の部類に入るものばかりで、せどらーなら誰もが知っておきたい知識です。
販売個数や販売額、利益率などを把握する売上管理を活用すれば、これまでの活動の振り返りと共に今後の予定を立てていくことも可能です。
決して競争相手が少ないとは言えない物販ビジネス業界において、売上管理は今後の運命を左右するものであり、戦略を見直すヒントにもなります。
エクセルで作成した見やすい売上管理表も使って、物販ビジネスの成功を目指しましょう。
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