2022.03.01 投稿
2024.05.28 更新
メーカー仕入れの方法を徹底解説!個人でも契約を勝ち取るコツを大公開
メーカー仕入れの方法について、個人でも契約を勝ち取るコツを大公開します。
- メーカーから直接仕入れるにはどうすればいいか
- メーカー仕入れの基本の流れ
- 仕入れ先メーカー開拓のポイント
- 契約を勝ち取るコツやメリット・デメリット
などメーカー仕入れの方法について紹介しているので、メーカー仕入れに興味がある方は、ぜひ続きを読み進めてみてください。
当メディア(物販ラボ)では1000名以上の方に転売・物販の指導実績があり、こちらの記事はネット販売の経験が8年の経験と知見による内容になっています。
記事の最後では「メーカー卸仕入れスタートマニュアル」を配布しています。ぜひ最後まで読んでいただき、活用してください!
物販ラボ運営責任者、アマラボ(物販ツール)の共同開発者、Amazon、ebay、Yahoo!ショッピング、ヤフオク、BUYMA、メルカリ、ラクマ、ヤフオクフリマ、Mercadolibre、etsy、BONANZA、ネットショップとあらゆる販路で販売。
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中川 瞬のプロフィール
目次
メーカーから直接仕入れるにはどうすればいい?
転売ビジネスで扱う商品の仕入れ先のひとつに、メーカーがあります。
ネットショップや実店舗だけでなく直接メーカーからも仕入れられると、扱う商品の幅が広がります。
ただしメーカー側が個人に対して宣伝することは珍しく、自分でメーカーへ営業する、新規開拓が必要です。
仕入れたい商品を扱うメーカーを見つけたら、問い合わせ先へメールを送る、または展示会へ参加しメーカーの担当者と会ってつながる方法が一般的です。
その後メーカーから連絡をもらい、自社の情報や商品を扱いたい理由などを伝えて合意を得ると、支払いや仕入れ条件などの詳しい契約へ進みます。
メーカー仕入れは基本的に企業が相手のビジネスで、ヤフオクやフリマアプリで売る既存のプラットフォームを使った売り方がないため、飛び込み営業のように仕入れ先メーカーを開拓することが必要です。
ハードルが高いため断られるケースは多く、「断られて当たり前」の心構えでチャレンジしましょう。
メーカー仕入れの基本の流れ
メーカー仕入れの基本的な流れを知って、新たな仕入れ先獲得に挑戦しましょう。
メーカー探しから商品を仕入れて商品を倉庫へ格納するまでの流れを、段階ごとに説明します。
1.仕入れ先メーカーを探す
売れそうな商品を扱う仕入れ先メーカーを見つけるために、ネットショップで売れそうな商品や興味のある商品を探しましょう。
Amazonをリサーチし、さらにヤフオク・メルカリなどもチェックします。
Amazon以外で売り上げている商品もあるので、複数のネットショップを調べて売れそうな商品を見つけます。
展示会へ出かける前はアプローチするメーカーを事前に見つくろっておき、現地では時間を有効に使いましょう。
あらかじめメーカーのホームページも確認しておくと、質問しやすい上にメーカー側へ「ぜひ扱いたい」というアピールになります。
2.メーカーへ問い合わせる
メーカーへの初回の問い合わせ方法は、メールをおすすめします。
初めての問い合わせを電話で行っても、取引のない相手からの電話は担当者へ取り次いでもらえない、または担当者が不在で話を聞いてもらえない可能性が高いからです。
まずはメールで自己紹介をし、取引を希望している旨と、取引の可否の返答が欲しい旨を
連絡します。
メーカー側からの反応次第で、その後メーカーを訪問するまたは電話やメールでコミュニケーションをとるかが決まります。
・(関連)メーカー仕入れ|メールでの交渉方法
3.自社を売り込む
直接訪問のアポが取れた、またはメールで取引を検討してくれる旨の返信があったときは、自社の事業を売り込みます。
メーカー側からの質問にスムーズに返答するために、あらかじめ回答を準備しましょう。
- どんなビジネスをやっているか
- そのメーカーの商品を仕入れたい理由
- 販売方法と販売場所
- 支払い条件
直接訪問したときやZoomでは態度から、メールでは文面から、商品を販売する熱意があり製品を正しい意図で売ってくれるかを見られています。
4.カタログをもらう
メーカーの担当者と話ができたら、商品のカタログをもらいましょう。
多くのメーカーでは販売店のためのカタログが用意されています。
担当者に仕入れたい商品を伝えて、希望の商品が記載しているカタログを依頼しましょう。
5.契約書を交わす
無事にメーカーから仕入れられることになったら、商品売買取引の約束事を決めて契約書を交わします。
継続的な売買を行うときには、初めに売買基本契約書を作成し、締結するのが効率的です。
商品や個数、単価などの基本的な内容を定めておくことで、今後の取引では発注書や請書などの簡単な書類手続きで売買できるようになります。
契約書を交わす際には、仕入れ形態や価格、発注単位の他、運賃や納期限、支払い条件、トラブル発生時の対応など、さまざまなことを決めるものです。
契約書に不備があると後々のトラブルにつながるため、契約前に十分内容を検討し、納得した上で押印しましょう。
6.商品を仕入れ倉庫に格納する
メーカー仕入れは一度で大量に仕入れるケースが多く、広い保管スペースが必要です。
自宅での保管は難しいので、倉庫などを利用して格納しましょう。
AmazonのFBAなど倉庫システムのある販売先を利用すると、仕入れから受注・販売・発送までがスムーズです。
AmazonのFBAは大口出品にも対応しており、売上アップのチャンスが広がります。
仕入れ先メーカー開拓のポイント
メーカー仕入れをして売上を伸ばしたいときは、メーカー開拓のポイントを知ると、契約につながる営業をしやすくなります。
どんなメーカーへアプローチすると契約につながりやすいか、4つのポイントを解説します。
自分が興味を持った商品のメーカーにアプローチするのが大切
仕入れる商品を詳しく調べて把握することはもちろん、自分が商品に対して「これは良い」と感じたメーカーを選んでアプローチすると成功率が高くなります。
自分が良さを感じた商品やメーカーは、自然と積極的に売る意欲がわくからです。
似た商品と比較して他にはない良いところを見つけ、「他にはない魅力があるためぜひ売りたい」とアピールするとメーカー側の興味を引き、契約につながる可能性が上がります。
まずは中小規模のメーカーがおすすめ
仕入れ先のメーカーは、中小規模から狙って開拓をしましょう。
大企業へ営業しても個人ではまず相手にされないため、中小規模のメーカーからがおすすめです。
なぜなら個人では仕入れ量が少なく、大企業にとってメリットがないためで、そもそも法人とのみ契約をしています。
しかし中小規模の企業は、実績にもよりますが個人でも契約できる可能性があり、個人の販売力でも企業にとって魅力的に映る場合があります。
営業マンがいるメーカーを積極的に狙う
営業マンが在籍するメーカーは商品を積極的に売りたい姿勢の表れなので、狙い目です。
会社の公式サイトだけでは営業マンがいるかどうかはわかりません。
会社名から求人情報を検索し、営業職の募集があれば営業マンを置いている可能性が高いです。
メーカー側の新規顧客開拓を任される営業マンにとっても、新たな販売先候補からの連絡はメリットがあり、積極的に交渉に応じるはずです。
展示会は契約率が高いのでぜひ参加を
企業同士のやりとりを行う展示会は、メーカーと契約できる可能性が高いため、興味あるジャンルの展示会には積極的に出かけましょう。
展示会とは、国内で年間1,000件ほど開催され、産業機械や検査機器、飲食品など幅広い業界で行われています。
展示会にはメーカーや問屋が新規顧客となる企業と出会うために出展し、来場者は一般消費者ではなく企業や団体が顧客です。
新たな契約先を見つけたい企業が出展するため、契約できる確率が高く、個人事業主でもメーカー仕入れできると期待が持てます。
基本的にメーカーと交渉するにはアポが必要ですが、展示会はアポ不要でメーカー側と直接コミュニケーションがとれる効率の良さもメリットのひとつです。
展示会は定期的に開催されるので、メーカー仕入れを考え始めたら早めに参加しましょう。
メーカー仕入れで契約を勝ち取るコツ
仕入れ先のメーカーを確保するには、契約を勝ち取るコツを知ってやりとりをしましょう。
以下のコツについてひとつずつ解説するため、すべて目を通してからメーカー仕入れに挑戦してください。
- ビジネスマナーを身につける
- 入念な事前準備
- よくある質問への回答を用意
- Amazon以外の販売先を用意
- アピールになる実績作り
- 商品を売りたいという情熱をアピール
- 具体的な事業計画と販売計画を準備
- 多数の企業へアプローチ
ビジネスマナーは必須条件
メーカー仕入れは企業同士または企業と個人事業主のやりとりになるため、ビジネスマナーを守って行います。
メールの文面やメーカー側の担当者と会ったときのマナーなど、ビジネスシーンにふさわしく失礼のない文面・言動・態度を取りましょう。
メールで初回の連絡を入れた場合は文面が、直接会ったときは言動や態度があなたの第一印象を決めます。
マナーを守っていなければ、それだけで取引不可になる可能性が高いです。
マナーは最低限のルールを守れるかどうかをチェックする基準であり、マナー違反の印象を受けるとメーカー側から信頼できないと思われてしまいます。
事前準備は入念に
ビジネスマナーとあわせて準備すべき内容をあげておきます。
事業を営んでいる証明になり、信頼できる人物・企業だとメーカー側に認めてもらうためにひとつでも多く準備を整えましょう。
- 開業届(税務署へ提出済み)
- 固定電話
- 名刺
- ホームページ
- 独自ドメインのメールアドレス
- 支払い用の現金
など
メーカーからの仕入れ代金は現金払いのケースが多いため、ある程度まとまった現金の資金を用意しましょう。
よくある質問への回答を用意しておこう
メーカー側はどのような企業かを知ったうえで契約するかを検討します。
自社を信頼し契約へと進むためにも、よくある質問に対してスムーズに答えられるよう回答を準備しましょう。
- どういった会社・事業か(ビジネスの内容や今後の展望)
- 仕入れたい商品は何か
- 仕入れたい個数、毎月発注は可能か
- 販売方法
- 実店舗の有無
など
メーカー側は大切な商品の卸先にふさわしいかを確認しているので、不安なく安心して販売してもらうためにも、上の質問への回答は重要です。
Amazon以外の販売先を用意しよう
Amazonのほかにヤフーショッピングや楽天市場などにも店舗があると、有利になる場合があります。
転売ビジネスの場合、仕入れたあとはAmazonで売ると効率が良いものの、メーカーの中にはAmazonを嫌がるところもあることが理由です。
もし仕入れたいメーカーがすでにAmazonで製品を販売している場合は、Amazonでの販売はできないため、別の販売先もあると安心です。
アピールできる実績を作っておこう
メーカー側との契約率を上げるには、アピールに役立つ実績を作りましょう。
物販ビジネスを始めたばかりの初心者が、実績なしでメーカーと契約できる可能性は低いです。
メーカー側は確実に売ってくれる企業を探しており、実績がない状態では仕入れても売れるかわからずメリットがないからです。
メーカー仕入れをしたいと思えば、自社の販売力をアピールするためにも実績を作ってから働きかけましょう。
すでに実績があれば、メーカー側へすぐに実績を示す準備をし問い合わせをしましょう。
なぜその商品を売りたいのか情熱を伝えよう
仕入れの交渉では、商品への思いや商品の魅力など、感じたことを誠実に伝えて売りたい気持ちをアピールしましょう。
メーカーは自社の製品を大切に販売してくれそうな、信頼できる販売店と取り引きしたいと考えています。
特に小規模メーカーは、ものづくりへのこだわりが強く、思い入れを持っていることも多いものです。
そのため、どうしてもその商品を取り扱いたいと誠実な態度で交渉することが大切です。
メーカーと販売店の関係はあくまでビジネスパートナーですが、交渉では自身の情熱が担当者の心を動かすこともあります。
具体的なビジョン・販売計画を提示しよう
商品を仕入れたあとの宣伝方法や販売計画を具体的に作成し、メーカー側へ伝えましょう。
根拠ある綿密な事業計画を用意し、その中で仕入れた商品の売り方を説明すると、信ぴょう性と説得力が高まります。
メーカー側も信じて売りたいと感じやすく、契約につながる可能性がアップします。
多数の企業にアプローチしよう
面識のないメーカーへ1通メールを送っただけで契約に進むことは珍しく、返信のないことの方が多いでしょう。
そのため、仕入れ先の確保には多数の企業へのアプローチが必要です。
初めてメーカーへ送信するメールには、返信があったあと具体的に契約の話を進める旨のテンプレートを作っておくと、数百社への問い合わせも簡単です。
メーカー仕入れのメリット・デメリット
メーカー仕入れを検討中の人はすでに知っているかもしれませんが、メーカー仕入れのメリットとデメリットを簡単に紹介します。
とくにデメリットは改めて確認し、メリットの方が大きいことを確かめてから進めましょう。
メーカー仕入れのメリット
メーカー仕入れのメリットを4つ紹介するので、求めている内容かをチェックしましょう。
メリットを確認したあとはデメリットのチェックもおすすめします。
仕入れコストを抑えられる
メーカーから直接仕入れると、間に業者を挟まないため中間マージンがかかりません。
卸売業者から仕入れる場合も、実店舗やネットショップから仕入れたときに比べて間に入る業者が少なく、安く買えます。
メーカー仕入れは定価の3~5割の価格で仕入れできるケースが多く、利益率が高くなります。
仕入れの手間を大幅に削減できる
仕入れ先メーカーの新規開拓に時間はかかるものの、一度契約すればメール1通で仕入れができるため、手間がはぶけます。
欲しい商品数を確保するため、実店舗やネットショップを回って仕入れる時間を大幅に削減でき、その分売上づくりに時間を使えます。
仕入れが安定する
メーカーは商品を安定して製造し大量の在庫を持つケースが多く、仕入れの安定につながります。
小売店は在庫に限りがあり、売り切れるとメーカーから仕入れて販売するしかありません。
今まさに売れていて稼ぎどきの商品でも、小売店だけでの仕入れでは店頭も欠品しており、売り逃すでしょう。
しかしメーカーと直接契約して仕入れていれば、商品がなくなる心配は少なく、スムーズに販売できます。
小売店と同じ立場で仕入れられるので、小売店に商品が並ぶのを待たず商品を入手し販売できます。
出品制限に引っかからない
Amazonにはメーカー出品制限というルールがあります。
一部のブランドやメーカーでは商品の卸業者やメーカーから仕入れた証拠となる請求書を提出しなければならないというルールです。
このために、せどりや転売をする人には一部の商品が販売できなくなっています。
しかし、メーカー仕入れであれば、この出品制限を解除する為に必要なメーカーからの請求書を提出することが可能です。
メーカー公認の販売店として、堂々と商品を売ることができます。
特に、仕入れをしているメーカーが出品制限の対象となれば、メーカー仕入れをしている人が独占できる可能性もあります。
メーカー仕入れのデメリット
メーカー仕入れを始める前に、もう一度デメリットのチェックをおすすめします。
自分にとってデメリットがメリットよりも小さいことを確認してから、スタートしましょう。
仕入先メーカー探し・交渉のハードルがある
メーカー仕入れは、メーカーを見つけて交渉し契約へ進むまでにまず時間と労力がかかります。
交渉へ進んだとしても契約のためにクリアすべき課題も多いため、小売店で商品を仕入れて転売するせどりのように手軽にスタートできるビジネスではありません。
ロット単位の大量仕入れが基本になる
メーカー仕入れはロット単位での仕入れが基本のため、在庫を大量に持ちます。
少量の仕入れに対応したメーカーもありますが、大量仕入れの契約になるケースが多いです。
その分在庫を抱えるリスクがあり、トレンドを過ぎると売れ残り不良在庫になるおそれがあります。
売れ残りをさばくために大幅値引しての販売や処分費用など、赤字にある可能性があることも知っておきましょう。
現金払いのみのメーカーが多い
メーカー仕入れでは、基本的に支払いは現金一括払いとなります。
大量仕入れが必要な上に、クレジットカード払いができないため、まとまった資金が必要です。
扱う商品やロット数にもよりますが、資金力によってはメーカー仕入れが難しいこともあるでしょう。
自己資金が足りないけれどメーカー仕入れをしたい場合には、融資や補助金などを使わざるを得ません。
資金を準備できたとしても、仕入れの時点で現金が消費されるため、売れ行きが悪いと早々にキャッシュフローが悪化する可能性があります。
メーカー仕入れの方法まとめ
メーカー仕入れは、新規開拓の難しさや仕入れるまでに契約の手間がかかるデメリットはありますが、一度契約すれば簡単に商品を仕入れられ、欠品の心配は少なくすみます。
仕入れの手間をはぶけて欠品を避けられるので、売れるチャンスを逃さない仕入れ方法です。
メーカー仕入れは、転売ビジネスの幅を広げたい人、利益率を上げたい人にはおすすめです。
せどりだけでなくメーカー仕入れにもチャレンジして、利益アップに挑戦しましょう。
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