2022.01.26 投稿
2024.06.02 更新
転売で在庫を抱えるのはリスク?商品管理のポイントと不良在庫を防ぐヒント
本記事では、転売での在庫について解説をします。
- 転売で在庫を抱えることのリスク
- 在庫を抱えるメリット
- 在庫リスクを防ぐ
- 不良在庫を抱えた時の対処法
転売で在庫を抱えることについて解説していきますのでぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。
当メディア(物販ラボ)では1000名以上の方に転売・物販の指導実績があり、こちらの記事はネット販売の経験が8年の経験と知見による内容になっています。
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目次
転売=在庫抱えるビジネス
転売は、商品を仕入れて販売するビジネスであり、在庫を持つことは一般的な認識としてもごく普通のことです。
在庫がなければ転売ビジネスは成り立ちません。
世間でよく聞くウワサの中に「在庫を抱えることはリスクになる」というものがありますが、転売をする際にはこの在庫リスクと上手に付き合っていくことが重要となります。
「転売イコール在庫を抱えるビジネス」だからといって、やみくもに在庫リスクを恐れてビジネスチャンスを見逃すのは得策ではありません。
在庫を抱えることはリスクやデメリットになるだけでなく、メリットやチャンスとなることもあります。
在庫を転売にどう生かすか、在庫リスクをどのように防ぐかを考えることで、転売は比較的安全で効率の良いビジネスにもなりえるのです。
在庫を抱えるリスクを防ぐ方法は?
転売では在庫は必要不可欠であるため、在庫を怖がるのではなく、在庫によって起こりえるリスクを防ぐことが必要となります。
在庫によるリスクを防ぐためには、仕入れの段階で予防策を講じておきましょう。
在庫リスクの代表的なものとしては売れ残るリスクがありますが、それだけでなく在庫を自分で管理するリスクなどにも注意が必要です。
販売できる量を推測して仕入れる
転売で在庫を抱えるリスクを防ぐためには、仕入れる数量に注意が必要です。
長い間売れ残ってしまい、売れる見込みがない、いわゆる不良在庫は、販売できる量を超えて仕入れた時に起こりやすくなります。
そのため、仕入れをする際にはあらかじめ売り切れるであろう数量を推測することが大切です。
数量の予測は、過去の売れ行きや現在の在庫数などのデータを元に行います。
リサーチツールなども用いて、慎重に判断しましょう。
まずは少量仕入れて、売れるかどうかをチェックしてから量を増やすこともおすすめです。
大量に仕入れた商品が売れ残れば、資金繰りに大きなダメージを与えかねません。
そのため、売れ行きの判断が付かない場合には、少量で様子見することも重要になります。
売れやすい商品を分析する
転売で在庫リスクを減らすのに必要なことは、売れやすい商品をしっかり分析することです。
どれだけたくさん仕入れても、その分売れれば不良在庫にはなりません。
利益を取れる価格で売れる商品であれば、仕入れて売ればその分稼げます。
稼げる商品を探すためには、人気商品や在庫切れの商品などをリサーチし、さらに商品の価格推移や過去の月間販売数をチェックして絞り込むことが必要です。
また、売れ筋はシーズンや流行の変化などで変わるため、仕入れのたびに分析を行い、最新のデータを元に売れる商品を仕入れることも大切になります。
Amazonの「FBA」を使う
Amazonで販売をする際には、Amazonの倉庫で商品を管理してもらえる「FBA」サービス(フルフィルメント by Amazon)を使いましょう。
FBAを利用することで、在庫を保管して梱包や発送する作業を全てAmazonに任せられます。
転売で在庫を扱うリスクとしては、自分の手をかけることで起こる商品管理のミスや梱包ミスも大きいものです。
しかし、FBAを使えば商品の管理から発送までAmazonが責任を持って代行してくれます。
FBAを利用することで、自分は仕入れやリサーチに専念できるため、より在庫の売れ残りリスクを防ぐ対策も立てやすくなるでしょう。
転売で不良在庫を抱えた時の対処法
転売では、在庫リスクを予防するための方法はあっても、完全に在庫リスクを失くすことはできません。
そのため、転売で成功するには、リスクを防ぎ切れず不良在庫を抱えた時の対処法も知っておくことが必要です。
リスクは回避したいのはもちろんですが、不良在庫を抱える可能性もあるという前提で、冷静で合理的な対処を検討しましょう。
損切りする
転売で不良在庫を抱えた時の第一の選択肢は損切りです。
もう売れなくなった商品は赤字でも良いので早めに売り切ることをおすすめします。
早めに売り切ることで、利益が出ず、マイナスになるかもしれませんが、その分早く現金を手に入れられます。
現金は仕入れ資金となり、ずっと売れない在庫よりも有効活用できるでしょう。
売り切るためにせよ、損切りの決断は難しいですし、悔しい気持ちなど精神的なダメージもあります。
そのため、損切りは期間などのルールを決めて、合理的に捌くようにしましょう。
価格調整でできるだけ赤字を減らして売る
売れ残った在庫であれ、できるだけ高く売ることは必要です。
不良在庫を抱えた時は、状況を見ながら価格調整をして、赤字をできる限り抑えつつ売りましょう。
価格を下げる時には、一度に大きく下げるのではなく、小まめに微調整することが大切です。また、タイミングとしては購買意欲の高まる給料日後やボーナス月がおすすめです。
セールやおまけサービスで売り切る
不良在庫を抱えたら、とにかく売り切るための方法を試しましょう。
売り切りたい商品がある時に有効なのは、バーゲンセールやおまけサービスです。
おまけサービスには「期間限定おまけ付き」や「2個買ったら+1個サービス」などのやり方があります。
これらは人々の購買意欲を高め、大量の商品を売りさばくことができるでしょう。
赤字になるかもしれませんが、利益は出なくても抱えている在庫を売り切ることが大切です。
価格が戻るまで耐える
抱えている在庫商品の需要や価格が戻ると思えた時には、売れるようになるまで待つという決断も可能です。
ただし、これは近い将来需要が戻り、利益が出る価格で売れるようになると確信できた場合のみ可能な方法となります。
ケースバイケースで判断することとなりますが、基本的には損切りを優先し、例外的に行う程度に留めた方が安全です。
転売で在庫を抱えるのはリスクしかない?
転売では在庫を抱えることは避けて通れません。
そのため、在庫リスクと隣り合わせのような気がして、転売を怖いビジネスと思っていないでしょうか。
実は転売で在庫を抱えることはリスクだけでなくメリットもあるものです。
在庫リスクはある
基本的に理解しておきたいのは、在庫を抱えた以上リスクはつきものであるということです。
不良在庫は資金繰りにも悪影響を与え、商品の保管や管理も大変です。
どの商品が売れるか分析しながら仕入れても、分析結果は絶対ではないためリスクもゼロにはなりません。
不良在庫で赤字になる
転売では不良在庫を抱えることで赤字経営になるリスクがあります。
同じ商品の出品者の増加や価格競争などにより、売れなくなるために起こるリスクです。
売れ残った在庫は、適正価格では売れず、赤字覚悟で安売りしなければならないこともあります。
在庫を持つ商売では、常に不良在庫とそれによる赤字リスクはつきものです。
資金がショートする可能性がある
在庫を持つリスクとしては、商品が長く売れないことで資金ショートする可能性もあげられます。
特に資金に余裕のない事業者に多いリスクです。
商品が売れるまでは、利益はもとより仕入れに使ったお金も回収できません。
そのため、余剰資金がない場合には、その商品が売れるまで次の仕入れができなくなります。
また、クレジットカードや掛けなどで購入した際には、売れる前に仕入れ金額の請求期限が来てしまい、請求金額の支払いができなくなることもあります。
保管するスペースが必要
在庫を抱えるということは、その在庫商品を保管し、管理しなければいけないということです。
そのため、在庫を抱えると保管するスペースが必要となり、倉庫費用や管理費用などのコストも余計にかかります。
小物商品ばかりを少量扱う程度であればかさばりませんが、大型商品や大量仕入れの場合にはある程度の広さが必要です。
倉庫を借りる場合には費用が利益を圧迫するリスクがありますし、自宅スペースを使うには家族に迷惑をかけるリスクもあります。
在庫を抱えるメリットもある
在庫を抱えることにはさまざまなリスクがありますが、反対にメリットもあります。
在庫を持つ転売ならではのメリットを理解することで、在庫に対する恐怖心を和らげ、上手に在庫と付き合っていきましょう。
すぐに商品を発送できる
在庫を抱えて行う転売では、注文を受けてからすぐに商品を発送できるメリットがあります。
無在庫転売や注文を受けてから商品を作る受注生産では、在庫を抱えるリスクがない反面、注文から発送までの時間が長めです。
在庫を抱えて行う転売では、注文から発送までが短期間であるため、すぐに手に入れたいユーザーの希望に沿うことができます。
商品が手元にある安心感がある
在庫を持つ転売は、自分の手元に商品があるため安心して販売できます。
無在庫販売の場合には、自分の手の届かない範囲で商品の準備や発送がされるため、商品や発送のタイミングなどに責任を持てません。
しかし、在庫が自分の手元にあれば、責任を持って商品管理することができ、自信を持って発送できます。
転売では在庫との付き合い方が大事
転売は在庫を抱えることが当たり前のビジネスです。
そのため、在庫リスクも抱えることになりますが、在庫を持つことはメリットもあります。
在庫を抱える以上、不良在庫の処理など厳しい判断を強いられることもゼロではありません。
しかし、転売では在庫と上手に付き合うことで、より多くの利益を効率よく稼ぐことも可能となります。
売れる商品や適切な量などをしっかりとリサーチし、できるだけリスクを回避しつつ在庫を管理していきましょう。
物販ラボでは「ネット販売スタートマニュアル」も無料配布しています。
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