2022.01.24 投稿
2024.05.24 更新
転売で破産はありえる?原因や回避するポイントを解説
本記事では、転売で破産について解説をします。
- 転売で破産する可能性
- 破産してしまう原因
- 破産するとどうなるか
- 大失敗した事例
- 破産しないための方法
転売で破産はありえるのか、原因や回避するポイントなどを解説していきますのでぜひ続きを読み進めてみてください。
当メディア(物販ラボ)では1000名以上の方に転売・物販の指導実績があり、こちらの記事はネット販売の経験が8年の経験と知見による内容になっています。
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目次
転売で破産する可能性はある?
転売で破産する可能性はあります。
転売は、れっきとしたビジネスであるため、破産する可能性は少なからずあるのです。
なお、破産とは返済しきれない債務を抱えてしまい、法的な手段で帳消しにしてもらうことを指します。
自己破産の申し立てを裁判所にし、認められるとすべての債務が帳消しになるのです。(一部帳消しにできない債務もある)
一般的な会話の中で用いられる破産は、単純にお金がなくなる、一時的に収入を断たれ困窮する、といった意味で用いられるケースが少なくありません。
転売であれば、多額の資金を投入して商品を仕入れたにも拘らず、まったく売れず多くの在庫を抱えてしまい破産する、といったことが考えられます。
転売で破産してしまう原因
ビジネスである以上、転売で破産してしまうリスクは誰にでもあります。
順風満帆にビジネスを行っていても、何らかの事情で事業が立ち行かなくなり、破産するといったことは十分考えられます。
では、転売で破産してしまう原因には、いったいどのようなものがあるのでしょうか。
転売で破産してしまう主だった原因を知っていれば、リスク回避に役立てられるかもしれません。
以下、転売で破産してしまう主な原因をピックアップしました。
在庫を過剰に抱えてしまう
在庫を過剰に抱えてしまうと、資金繰りが悪化し破産するおそれがあります。
先の見通しが甘い、もしくは十分にリサーチをしていない、といった場合に、このようなことが起きる可能性があるため注意が必要です。
たくさんの在庫を抱え、しかも売れないとなると、仕入れに費やした費用がムダになってしまいます。
商品が売れないと収入がないため、新たな仕入れも難しくなり、資金繰りがどんどん悪化してしまうのです。
また、大量の在庫を抱える場合、専用の保管スペースを用意することもあるため、管理コストも発生します。
さまざまなコストがかさんでしまい、最終的に支払えなくなり、破産してしまうといったことが考えられます。
利益率を計算しないまま取り組んでしまう
利益率を計算せず、仕入れと販売を行ってしまうと、利益がほとんど出ないばかりか、赤字になるケースもあります。
これは、転売ビジネスに取り組み始めたばかりの初心者によく見られるケースです。
転売ビジネスにおいては、きちんと利益率を計算したうえで、仕入れと販売を行うのが基本です。
どの程度の利益を得られるのか、シミュレーションしておかないと、商品は売れても利益が出ない、といったことが起こりえます。
このようなことが何度も続くと、どんどん赤字が累積してしまうおそれがあります。
塵も積もれば山となる、との言葉があるように、小さな赤字が累積してしまうと、にっちもさっちもいかなくなるかもしれません。
ほかのビジネスと並行して取り組んでしまう
ほかのビジネスと並行して転売に取り組んでいると、どちらも疎かになってしまうおそれがあります。
転売もほかのビジネスもうまくいかず、双方で莫大な負債を抱えてしまい、破産するといったことが考えられるのです。
ほかのビジネスと並行するのが、必ずしも悪いわけではありません。
実際、転売ビジネスに取り組んでいる方の中には、複数の収入源を確保するため、並行してほかのビジネスを行っている方もいます。
ビジネスの経験があればできるのでしょうが、初心者が真似をするのは現実的ではありません。
どちらも中途半端になってしまい、失敗してしまうリスクがあります。
並行してほかのビジネスに取り組むのは、転売ビジネスが軌道にのってからでも遅くはないでしょう。
まずは、転売ビジネスを安定させることが大切です。
アカウントの凍結
転売ビジネスに取り組むのなら、アカウントの凍結には常に注意を払う必要があります。
転売ビジネスを営む者にとって、アカウントの凍結は収入を断たれることを意味します。
もちろん、実店舗で仕入れたものを、実店舗で転売する、といったビジネスモデルであれば、あまり関係はありません。
一方、オンラインを中心に仕入れや販売を行うのなら、アカウントの凍結回避は必須です。
たとえば、販売先サイトのアカウントが凍結されてしまうと、今後そこで商品の出品ができません。
強制的にお店を畳むことになるため、商品の販売ができず、大量の在庫を抱えてしまうといったことが考えられます。
ルール違反や法に触れるようなことをしてしまうと、アカウントを凍結されるおそれがあるため、注意が必要です。
転売で破産するとどうなる?
転売で破産した場合、どのようなことになってしまうのか、正確に理解している方は少ないでしょう。
破産する方はそれほど多くはないため、具体的なイメージが湧きにくいのも事実です。
転売で破産すると、その後の生活は一変してしまいます。
これまで通りの生活を送るのは難しくなり、さまざまな制限を受ける羽目にもなってしまいます。
ここでは、転売で破産したあと、どのようなことが起きるのか詳しく解説をしましょう。
新たなクレジットカードなどが作れなくなる
自己破産をすると、ほぼすべての負債が帳消しになる代わりに、さまざまな制限を受けることとなります。
たとえば、新たなクレジットカードの作成が難しくなるため、注意が必要です。
自己破産をすると、信用情報機関にその旨が登録されてしまいます。
クレジットカードの審査では、信用情報機関の登録内容をチェックするため、過去に債務整理を行った事実があれば、審査は通りません。
自己破産をしている=信用がない、とみなされてしまうためです。
カード会社も、ビジネスでカードを発行しているため、返済能力と信用のない者に発行するわけにはいきません。
すでに所有しているクレジットカードも、使えなくなる可能性があります。
もし使えなくなると、クレジットカード決済で商品を仕入れられなくなるため、転売ビジネスを続けるのも難しくなってしまうでしょう。
一定期間ローンを組めなくなる
一定期間、ローンを組めなくなるため注意が必要です。
ローンを組む際にも、金融機関や信販会社は信用情報機関に照会を行います。
登録されている情報に、債務整理を行った事実が記載されていれば、まず審査は通りません。
ただ、数年で記載されている情報は削除されるため、一定期間をすぎればローンを組むのは可能です。
情報が登録されているうちは、ローンを組めないため、高額な商品であっても一括購入しなくてはなりません。
ただ、金融機関や信販会社によっては、保証人をつける、担保を設定するなどの対処で、ローンを組める可能性があります。
対応は各社異なるため、気になる方は情報収集を行ったうえ、直接相談してみるとよいでしょう。
転売ビジネスそのものが難しくなる
自己破産してしまうと、転売ビジネスそのものが立ち行かなくなる可能性があります。
まず、クレジットカードが使えなくなる可能性があるため、今まで通りの仕入れが難しくなるのです。
オンラインで商品をまとめて仕入れる場合、クレジットカード決済が一般的です。
クレジットカード決済なら、オンラインでスムーズに手続きができ、振り込みの手間もかかりません。
しかし、クレジットカード決済ができないとなれば、商品の購入にも手間がかかり、しかも今ある現金分でしか購入できません。
仕入れの資金をどこかから借りるにしても、基本的に金融機関から融資を受けるのはほぼ不可能です。
消費者金融などから借りることは、もしかすると可能かもしれませんが、金利が高いためビジネスの利益率も低下します。
転売で大失敗した事例
転売ビジネスで失敗してしまうと、経済的な負担が増大してしまい、最悪の場合破産してしまうかもしれません。
このようなことにならないよう、転売ビジネスに取り組むにあたっては、慎重さが求められます。
実際、過去には転売ビジネスで大失敗してしまい、多額の負債を抱えるような方も出ています。
以下、転売で大失敗した方の事例をいくつかピックアップしました。
Nintendo Switchの大量仕入れで失敗
Nintendo Switchを大量仕入れたにも拘らず、品薄状態が解消されて大失敗してしまった方がいます。
Switchは、高い人気を誇るゲーム機であり、発売当初は品薄状態が続いていました。
商品が品薄で、なおかつ需要が高ければ、高値で転売できます。
そのため、Switchに目をつけて大量仕入れを行おうとする転売ヤーが増加したのです。
ただ、Switchの品薄状態は、比較的早期に解消され、入手が容易になりました。
そのため、大量に仕入れをしていた転売ヤーの中には、大量の在庫と負債を抱える方が出てしまったのです。
中には、700万円も費やして購入したにも拘らず、商品が売れずに在庫として抱えることになった方もいるとのことです。
チケット転売で失敗
チケットの高額転売は、利益が大きいため取り組む方は多いのですが、大失敗した事例もあります。
現在、チケットの高額転売は禁止されており、転売対策をとるケースも増えてきました。
ある方は、転売目的でチケットを大量購入したものの、
コンサートの運営会社が本人確認システムを導入したため、ムダになったとのことです。
人気アーティストのライブやコンサートでは、顔写真まで確認するケースが増えているため、今後はよりチケットの高額転売は難しくなるでしょう。
また、転売目的で200枚以上のチケットを買取ったものの、運営会社が対策としてチケットを無効にした事例もあります。
このケースでも、転売ヤーは相当な金銭的ダメージを負ったと考えられます。
福袋の買い占めで失敗
スターバックスの福袋買い占め事件は、SNSでも話題になったため、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
ある方が、スターバックスの福袋を転売目的で買い占め、SNSに写真を公開したのです。
なんと、108個もの福袋を1人で買い占め、ネットオークションに出品していました。
しかし、SNSに写真を公開していたことから特定されてしまい、いたずら入札が相次いだとのことです。
結果的にほとんど売れず、大量の在庫を抱える羽目になったのだとか。
なお、この事件では購入できる数量を限定していなかった、スターバックス側の対応に疑問をもつ方も大勢いたようです。
転売で破産しないためには
転売ビジネスで破産するリスクは、誰にでもあります。
順風満帆にビジネスが進んでいても、何らかの事情で雲行きが怪しくなり、多額の負債を抱えて破産、といったことは誰にでも起こりえるリスクといえるでしょう。
破産してしまうと、転売ビジネスを継続できなくばかりか、私生活でもさまざまな制限を受けることになってしまいます。
では、転売で破産しないためには、何に注意すればよいのでしょうか。
ここでは、破産リスクを回避し、安全に転売ビジネスを続けるポイントについて解説をします。
在庫を抱えすぎない
在庫を抱えすぎないよう、適切な数量を仕入れることが大切です。
需要が見込めるものを、大量に仕入れて販売すれば、高利益を狙えますが、在庫過多となるリスクもあります。
大量の在庫を抱え、しかも売れないとなれば、経済的な負担は相当なものとなってしまいます。
確実に売れればよいのですが、世の中に絶対はありません。
万が一、売れなかったら、と考えることが大切です。
特に、転売ビジネス初心者の場合には、無茶な大量仕入れは避け、無理なく販売できる数量を仕入れましょう。
抱える在庫の量が少なければ、別途保管スペースを用意する必要もなくなります。
管理コストを削減できるため、適切な数量を仕入れましょう。
利益計算やリサーチはしっかりと
商品を仕入れる前に、損益計算はきちんと行うようにしましょう。
仕入れた商品を販売した場合、どれくらいの利益が見込めるのかを、しっかり把握してください。
これができていないと、商品は売れるのに赤字が出る、といったことが起きてしまいます。
販売予定のサイトに出品した場合、どの程度の利益を見込めるかが把握できていれば、今後の見通しも立てやすくなります。
しっかりとリサーチを行うのも大切です。
どのような商品に需要があるのか、競合がどういったアイテムを扱っているのかなどをリサーチするのです。
転売ビジネスは、リサーチが成否をわけるといっても過言ではありません。
現在では、リサーチに便利なツールもたくさんあるので、活用してみましょう。
収入源を複数確保する
破産しないよう、複数の収入源をもつのはおすすめです。
転売ビジネスに興味があっても、まずは副業として始めてみるのはいかがでしょうか。
仕事を辞めて、転売ビジネス一本にしてしまうと、うまくいかなかったとき困窮してしまいます。
副業として取り組めば、万が一転売ビジネスがうまくいかずとも、生活が破綻する心配はありません。
まずは副業としてスモールスタートし、様子を見ながら規模を拡大させるのが無難です。
転売ビジネスが軌道にのり、ビジネスにも慣れてきたら、並行してほかの事業に取り組むのもよいでしょう。
リスクに配慮して安全に転売ビジネスで稼ごう
転売ビジネスでは、さまざまな事情で破産してしまうリスクがあります。
誰にも平等に破産のリスクがあるため、細心の注意を払いつつビジネスに取り組みましょう。
在庫を抱えすぎない、損益計算とリサーチを徹底する、収入源を複数確保する、この3つを徹底すれば、破産するリスクは軽減できます。
本記事を参考に、安全な転売ビジネスを展開しましょう。
物販ラボでは「ネット販売スタートマニュアル」も無料配布しています。
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