2021.12.25 投稿
2024.06.25 更新
転売と販売の違いとは?小売や物販と違うポイントや違法になるケースを解説
「転売」という言葉を聞いてネガティブなイメージを持ってしまっていたり、しっかりと意味説明できない、という方もいるのではないでしょうか?
この記事では、転売と販売の違いについて解説をします。
- 転売と販売の定義が分かる
- 転売と販売の違いが分かる
- 違法な転売のケースが分かる
- 許可が必要な転売のケースが分かる
など、転売と販売の違いについて紹介しているので、違いについて分からない方は、ぜひ続きを読み進めてみてください。
当メディア(物販ラボ)では1000名以上の方に転売・物販の指導実績があり、こちらの記事はネット販売の経験が8年の経験と知見による内容になっています。
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物販ラボ運営責任者、アマラボ(物販ツール)の共同開発者、Amazon、ebay、Yahoo!ショッピング、ヤフオク、BUYMA、メルカリ、ラクマ、ヤフオクフリマ、Mercadolibre、etsy、BONANZA、ネットショップとあらゆる販路で販売。
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目次
転売と販売の定義
転売と販売、いったいどんな違いがあるのでしょう。商品を売るという販売に対して、転売にはどんな定義があるのかが気になるポイントです。
転売と販売の定義についてどんな違いがあるのか、詳しくみていきます。
転売の定義
転売の定義は、小売店などから商品を仕入れて一般消費者などに販売することを言います。
転売も販売も、商品を売るという点では同じです。
異なる点となるのは、販売する側の利益ということです。
たとえば、あるゲームソフトの定価が3,000円だとします。そのソフトを4,000円で転売していると、消費者は転売者が1,000円の利益を得ているとわかります。
スーパーなどの仕入れも理論は同じですが、仕入れ値というものは一般の消費者にはわかりません。
この点が、転売と販売の違いとなるわけです。
根本的なことは転売も販売も同じなのですが、消費者に販売側の利益が見えてしまうのが転売となります。そのため、ケースによっては快く思わない人がいるのです。
・(関連)転売とは?転売に関する基礎知識はこちら
販売の定義
販売の定義は、商品として物などを売ることを言います。
わかりやすい例だと、スーパーなどの小売店が一般消費者に物などを売ることです。販売は、物を売ることだけではなくサービスの提供なども含まれます。
転売と異なるもうひとつの部分は、仕入先です。販売業の場合は、メーカーや卸業者などから仕入れをしますが、転売は小売店などから仕入れることになります。
どちらも仕入れ値よりも高く売るのは同じで、販売業はメーカーなどからの仕入れ値よりも高く販売しているのは当然のことです。
論理的には、販売も転売も同じなので大きな違いはありません。販売の中には、自分で物を作り直販しているお店もあります。この場合は、転売とは異なると言えるでしょう。
転売と販売の違い
論理的にはほぼ同じことを意味する販売と転売ですが、細かな点では違いがあります。販売と転売に分かれるポイントがどんな点にあるのかを知ることで、違いがわかります。
転売と販売の違いについて、みていきましょう。
消費者を挟むかどうか
販売と転売の違いは、消費者を挟むかどうかという点にあります。
販売は、卸業者やメーカーから仕入れ小売店などで消費者に販売します。
転売は、小売店から商品を仕入れ一般消費者に売ることです。
転売を行う人は、小売店で商品を購入する消費者の1人です。転売は、消費者を挟んだ形で商品を別の消費者に販売するということになります。
一方販売は、仕入れの段階で消費者を挟むことはありません。商品を販売する相手が消費者となるのはどちらも同じですが、転売の場合は転売者が消費者として仕入れに挟むことが特徴です。
転売者は、消費者でもあり販売する人でもあります。
販売業の場合は、消費者から仕入れるということは基本ありません。
利益が見えるか見えないか
転売と販売の大きな違いというのは、利益が見えるか見えないかという点です。
スーパーなどの小売店で販売されている野菜は、卸業者から仕入れてスーパーで販売されます。
そのとき、仕入れ値よりも高く売ることで小売店の利益となることは理解されていますが、仕入れ値がいくらなのかということまで知ることはあまりありません。
一方で、転売の場合は小売店で商品を購入して、一般消費者に購入価格よりも高い値段で販売します。消費者には、その商品がいくらで販売されているかわかるため、転売者の利益が見えてしまうことになるのです。
この部分が転売と販売の違いと言えます。
行為としては同じですが、消費者からみると上乗せしているような印象を与えるため、一部では批判的な声もあるのです。
転売自体は違法ではない
一部では転売が悪いこととして捉えている場合があります。犯罪行為とまで思われてしまうこともある転売ですが、違法ではありません。
なぜ、転売が違法な犯罪行為ではないかと思われてしまうのか、その理由についてみていきましょう。
・(関連)転売が違法になるケースや逮捕事例はこちら
転売が違法と思われるポイント
転売自体は、違法ではありません。卸業者から仕入れて販売することは合法で、小売店から購入した物を販売することは違法だと思っている人がいますが、どちらも合法です。
これが違法だとすれば、商売を覆すようなことになってしまいます。
合法的に転売をしていれば問題はありませんが、転売を犯罪だと考える人のイメージには、悪質な買い占めや盗品、コピー品を売っていたといったことがあったからです。
一部の悪質な転売のせいで、すべての転売が悪いことのように捉えられてしまうことがあります。そして、単純に定価よりも高く販売していることに対して良くないことだと考える人もいます。
転売にネガティブな印象を持つ人は、このようなポイントで違法だと勘違いしてしまうことがあるのです。
迷惑転売行為
転売が違法だと思われてしまう迷惑転売行為とは、人気商品を買い占め高額で転売する行為です。
結論から言うと、これも違法ではありません。現時点では、このような迷惑転売行為を取り締まる法律はないためです。
しかし、欲しいと思っている人に商品が行き渡らなかったり、販売が難しくなりメーカーにも迷惑がかかったりします。法的な取り締まりはできないとしても、道徳的に考えれば問題となります。
他にも最新のゲーム機やレアな商品の値段を吊り上げて販売する行為も、度々ニュースなどで取り上げられています。
メーカー側も迷惑な転売行為に対してあらゆる対策を講じていますが、欲しい人が入手できない現状が存在しており、転売のイメージを悪くしていると言えるでしょう。
このような買い占めや高額転売に対しては、規制を設ける案が進められていますが、現時点では違法とはならないのが現状です。
記憶にある人も多い、マスク買い占め高額転売は問題になりました。一時的でしたが、マスクの転売が禁止されました。
悪質な転売行為
転売行為自体は違法でなくても、扱う商品に問題があれば違法となります。
法律で禁止されている物を販売した場合は、犯罪行為とみなされ処罰されることになります。ニュースなどで逮捕された転売者は、このような悪質な転売行為を行った人です。
このような一部の悪質転売者のイメージが、転売をネガティブな行為と思わせてしまっています。
犯罪グループが悪質な商品を高額で売りさばいている裏稼業のような印象を持たせてしまい、転売を犯罪行為だと思わせてしまっているのです。
確かにこういった一部の悪質な転売者は、社会問題となっているのも事実です。そのため、合法的に転売を行っている人にも、とばっちりがくることになってしまいます。
違法かどうか?具体的なケース
転売ビジネスを行う上で、法律を守ることはリスク回避の重要ポイントです。グレーな部分もあるため見極めが難しいところですが、明らかに違法であることは理解しておくべきです。
転売が違法かどうか、具体的なケースをみていきましょう。
チケット転売は違法
2019年に「チケット不正転売禁止法」が施行され、チケットを買い占めて高額な値段で転売をする行為は禁止されています。
昔はダフ屋と呼ばれるものでしたが、近年はインターネットでの転売が問題となっていました。悪質な買い占めをして、数倍の値段で販売を行うチケット転売は禁止されているので、扱わないようにしましょう。
悪質なチケット転売は、転売者が個人でも業者でも犯罪として罰せられます。
転売が目的ではないが、予定があってコンサートに行けなくなった場合は転売してもいいのかと疑問に思うかもしれません。
この場合、定価よりも安値であれば犯罪にはならないと言われています。もしくは、主催者の情報を確認するようにしましょう。
コピー品の転売は違法
転売ビジネスで注意したいコピー品の販売は、法律で禁止されている犯罪行為です。偽物などのコピー品を販売することは商標法、意匠法、著作権法などの法律で禁止されています。
そのため、コピー品を転売することは犯罪となるため、1点だろうとやってはいけないことです。大量ではなく少量ならバレないなどと言う人がいても、絶対に耳を貸さないようにしてください。
知らずにコピー品を仕入れてしまい販売してしまったとしても、犯罪行為としてみなされます。コピー品を仕入れたことが故意でなかったとしても、コピー品を販売した事実は変わりません。
リスクを回避するためには正規ルートを選ぶか、自分の目利きを磨いて選ぶようにしましょう。
転売ヤーは違法ではない
転売ヤーとは、ネット上で転売行為を行う人たちのことを表すネット上のスラングです。意味としては転売を行う人たちのことですが、悪質な転売行為を行う人に対して使われています。
転売ヤーが嫌われる表現になるのは、迷惑転売行為や悪質な転売行為があるためです。しかし、転売ヤー自体は法に触れることさえしていなければ違法ではありません。
そのため、道徳的には問題があっても法律の規制では罰せられることはないのです。転売ヤーが高額で転売したとしても、実際に手に入れて喜ぶ人がいることも事実です。
転売行為自体を違法とみなすのではなく、モラルの問題がある転売ヤーが迷惑になっていることが問題ということになります。
合法な転売でビジネスをしていこう
販売と転売の定義の違いや、違法と思われるポイントについて解説しました。転売も販売も論理的には同じことになりますが、世間的にはまだまだ理解が得られないこともあります。
しかし、消費者の中には手に入れにくかった商品を手に入れられて、喜びを持つ人もたくさんいるので、モラルや法律を遵守するのであれば問題のないビジネスです。
間違った情報をうのみにせず転売を合法的に行い、利益につながるビジネスをしていきましょう。
物販ラボでは「ネット販売スタートマニュアル」も無料配布しています。
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